今年は5年に1度開催されるショパン国際ピアノコンクールの年ということもあり、ショパンが熱い1年になりそうです。
私もショパンの曲は大好きですが、あまりにも有名で偉大で、これまで弾くのを少し避けてきました。
でも、ショパンの音楽だけでなく彼の人生を知り、彼の考えに触れると、畏れ多くもシンパシーを感じて、弾きたい!と思うようになったのです。
39年という短い生涯の中で、祖国ポーランドを亡命しウィーンに出るも失敗してパリに移動。華やかに見える芸術活動の裏では、婚約者との破局、そして新たなパートナーには子連れの既婚者。
病弱で健康状態には恵まれなかった上に、少なからず借金もしていたとのことで経済的にも苦しく、また祖国に想いを馳せながら故郷には一度も帰ることができなかったショパン。
誰しも、山あり谷ありの人生を乗り越えていかなければなりません。
ショパンの音楽には、そんな人の苦しみや痛みに共感してくれるような力強さと、それらをまるっと包み込んでくれるような包容力があると思っています。
それはショパンの才能と努力と共に、彼の人生経験から来るのだとしたら、人生において無駄な経験なんて何一つ無いのだなぁと改めて思わされます。
今弾いている曲の作曲家の人生を少し知るだけで、ピアノを弾くのが100倍面白くなります!
ぜひ調べてみてくださいね。
ピアノ教室HearToneハートーン
黒住友香(くろずみともか)
この記事へのコメントはありません。