前回のブログでは「音符を読む」ことについて教室で行うレッスン内容をご紹介させていただきました。
(前回の記事)→「レッスン内容①〜音符を楽しく読む〜」
今回は実際に「教本を使ったレッスン」についてご紹介します。
「ピアノは楽しい」という気持ちを育む
当教室では、ピアノを習い始めて割と早いうちから「3冊~5冊の教本」を「それぞれ2~3曲ずつ同時進
これは、「たくさんの曲数をこなすことで読譜力を確実につける」ためです。
多くの教本では、ページが進むごとに曲の難易度が難しくなってしまいます。
そのため、一つの教本だけでレッスンを行っていると、
ということが起こり、結果として「
なので当教室で使う最初の教材については、「
そうすることにより「楽譜がすらすら読める」=「ピアノが楽しい」
なんでもそうですが子どもは楽しいと思うことは自分からやります。そして自然と続けます。
だからこそ、「ピアノが楽しい」→「自分から練習したい」という気持ちを育み、子どもが”自分から練習する習慣”を身につけていきます。
「練習嫌い」にしない
ピアノを習い始めて最初のうちは、とにかくピアノは楽しいものだと思ってもらうこと。
そのためには、ひとつの難しい曲を長期間やるよりも、易しい曲を確実に上手に弾き、
そうすることで「練習嫌いな子どもにならない」ことを目指しています。
「音楽的に」弾く
ただ、こうしてお話をすると、
「曲数をこなすだけでは音楽的に伸びないのではないか心配」という声もあ
そこで当教室では、こちらも以前ブログで紹介させて頂いた「レパートリーシート」を取り入れたレッスンを行っています。
(参考記事)→「レパートリーシートができました。」
実はこれ、とある学校の先生からアイデアを頂いたのですが、子どものモチベーションを上げて「自然と練習する」子どもになる以外にも、
「音楽的に弾くようになる」ことにも一役かってくれています。
弾けるようになった曲をただ花マルをして終わりに
・暗譜で弾くこと
・止まらずに弾くこと
・自信を持って弾くこと
の3つの条件をクリア出来た状態でこのシートに記入しきます。
すると、自然と演奏の質が高まり、簡単な曲でも「音楽的に突き詰める」ことができるようになっていきます。
ちなみに、1枚10曲のレパートリーシートが全てうまると、こちらもちょっとした「ご褒美」を用意しています。
実は、これも音楽を続ける上で大切なことの一つ。
練習は決して楽しいばかりではありません。それを乗り越えて曲が弾けるようになったのだから、それに対しては「ご褒美」がある。
子どもの頑張りをそんなささやかな形で認めてあげられたらと思ってます。
そういえば、プロの演奏家でも本番のあとはみんなで楽しく「打ち上が」りますよね。
それも長く音楽を続けるための一つの「コツ」なんだと思います。
そうして次第に「レパートリー」として弾ける曲が増えていく。
このシートは子どもたちのモチベーションを上げると同時に、いつしかその子だけの「財産」にもなっていきます。
「成長」が目に見えるレッスン
当教室で行う「教本を使ったレッスン」では、
*複数の教本を使い難易度の易しい曲をたくさん弾くことにより確実に読譜力を付け、「
*「レパートリーシート」を使い簡単な曲でも音楽的な部分をしっかりと養う。
の2つを大切にしています。
これを続けることにより、教材が進んでいくのと同時に、
その成長は「音楽的」にも、教室理念でもある「確かな人間性」
それでも、こうして習慣を身につけ、ピアノを通して人としても成長できる、それはとても素敵なことだと思います。
そしてゆくゆくはバッハやベートベン、モーツァルトにショパン、
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