当教室は下は4歳から上は24歳までたくさんの生徒さんが通ってくださっております。この度新年度を迎えるにあたり新しいチラシを作ろうと思い、ふと気になったのが
ピアノを始めるのは何歳からがいいのか
ということ。ピアノを習わせようと思う理由は子どもやご家庭により様々だと思いますが、それぞれの目的を考えた時に一体何歳が適齢期なのか。
インターネットで調べていて面白いなと思った記事や私が実際に教室でレッスンで感じたことを元にこれからピアノを習わせようと思っていらっしゃるご家庭のためにまとめておきたいと思います。
ピアノを習い始める年齢と期待できる効果
ピアノを習うことで子どもにとってたくさんの良い効果があります。ここではそれぞれの年齢と期待しやすい効果についてまとめてみます。
4歳(年少)までにスタート→集中力が身につく
「ピアノの前にじっと座って講師の指示を聞くことができる」
これは小さい子どもにとってはなかなか大変なことだと思います。
私自身も普段幼稚園などで多くの子どもたちに関わりながら、教室でレッスンをしていますが、相対的にピアノをやっている子の方が落ち着いている印象があります。この目的の場合は、
・子どもが自分の体を動かせるようになるのは2歳
ということや、ある程度ピアノを弾く筋力ができてきて椅子に座っていることができるということを考えると4歳が適齢期だと言えそうです。
逆に小さい子どもや想像力が豊かな子どもにとっては一定時間ピアノの前に座っていることが「苦痛」になってしまう場合もあるので、無理にピアノを習いはじめてお子さまの個性や興味を潰さないことも大切だと感じます。
5歳(年中)までにスタート→絶対音感を身に付く
ピアノを習うことのメリットと言われてまず始めに頭に思い浮かびそうなのが「絶対音感を身につける」ということ。この目的の場合は5歳までに習わせると効果が大きいようです。主な理由としては、
・子どもの耳が急激に発達するのは2歳から7歳の間
・絶対音感を身に付けた人が最もピアノを習い始めたのが多い年齢は5歳
ということが上げられます。逆に9歳以降に習い始めた場合だとその割合は9%と少なくなります。
とはいうものの、絶対音感がなければ優れた音楽家になれないということは決してなく、実際の音楽家の半数は後天的に訓練して身につく「相対音感」であることも事実です。
何歳からであってもピアノを習わせることが「音感」を養うのに効果的であることは間違いありません。
6歳(年長)までにスタート→脳の発達を促す
「ピアノは両手を使うから脳の発達に良い」と言われているのをなんとなく耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
実際に東大生の半分がピアノ経験者というデータも出ているほど、ピアノが脳に良い習い事であることが近年明らかになってきています。
脳を鍛えるというのは大人の私たちにはあまりピンとませんが、小さい時だからこそ脳の発達にも絶大な効果があるのがピアノ。この目的の場合には6歳までに始めると良いようです。理由は、
・成人の脳を100%とすると4歳で80%、6歳で90%脳は完成している
から。脳がいかに小さい時に完成しているかがわかります。
脳の9割ができあがる6歳、できれば8割ができあがる4歳少し前からピアノを始めることで脳の発達に良い刺激を与えることができると言えそうです。
8歳(小学生)までにスタート→HQ(Human Quotient:生きる力)が高まる
近年話題になっている「HQ」という指数。
夢や目標を達成して人間らしく充実した生き方をする力(人間性知能)
のことだとか。
そしてピアノは数ある習い事の中でも断トツにHQを高めることに役立つのだそう。「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの澤口俊之先生(脳科学者)によるとその最も大きな理由は
・両手が同じようなことをしながら全く異なる動きをする
から。確かに、“似ているようで全く違う動きをしている”というのは他にはあまりないピアノの特徴かもしれません。
それにしても「ピアノを習うことで充実した人生を過ごす力が身につく」というのは改めて科学的に証明されるとなんだかとても嬉しくなります。
ぜひ教室の生徒さんにもHQを高めて幸せな人生を送って欲しいと思います。
ピアノを習わせるのにベストな年齢は4歳
ざっくりとピアノを習い始める年齢と期待できる効果についてまとめてみました。ピアノを習うことによる良い効果も期待できて、さらに筋力や最低限のコミュニケーション力もある程度備わっていることを考えると、
ピアノを習い始めるには4歳がベスト
な年齢だと思います。もちろん実際には4歳より少し前に始めるのが最も効果的だと思いますし、2〜3歳であってもリトミック(音楽に合わせて体を動かす)といった形で音楽に触れ合い始めることも可能です。
まとめ
今回それぞれの年齢で得られやすい効果をまとめてみましたが、何歳から始めたからと言って遅すぎるということはないように思います。
改めて考えるとピアノは相当難しいことをやっていますよね笑
子どもでも大人でも年齢に関係なく「ピアノを弾くこと」つまり、
・楽譜、音符を読む
・右手を動かす
・左手を動かす
ということは相当な集中力が必要になっていると感じます。こういった日常や普段の勉強だけでは使わない頭を使うことは、何歳からであっても良い影響があると感じます。
そしてピアノを習わせるきっかけについても、子どもの「ピアノを弾いてみたい」という気持ちが何より大切だと感じる一方で、小さい時だからこそご両親が「うちの子にピアノを習わせてみよう」とお子さまにピアノに触れる機会をつくっていただければとも思います。
当教室、門前仲町ピアノ教室HearToneハートーンでは生徒さん一人一人の年齢や個性にあったレッスンを心がけております。現在「春の新規入室キャンペーン」も行なっておりますので、まずは一度体験レッスン(無料)におこしください。
参考記事
今回の記事を書くにあたり下記の記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
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