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3才~5才の小さなお子さま向けピアノレッスン②

前回に引き続き小さなお子さん向けのレッスン内容をご紹介します。

前回の記事 → 3才~5才の小さなお子さま向けピアノレッスン①

当教室では、ピアノを弾くことができる3才のお子さんをレッスンする際に、

*耳を育てる

*感受性や創造性を育てる

*ピアノ(音楽)を楽しみ好きになってもらう

の3つを意識していますが今回は、2つ目の

*感受性、創造性を育てる

という内容についてお話ししていきます。

感受性、創造性を育てる

例えば当教室では、3才のお子さん向けにこんな教材を使ってレッスンを行うことがあります。

この中にある「くるまのクラクション」という曲を例にとって考えてみます。

実際の、レッスンの流れはこんな感じ。

①まず、右側の絵を見て生徒さんに問いかけながら、自由に「お話」をします。
②絵を見ながら簡単な「物語」を作ってもらいます。
③そして、内容を単音(この曲なら「ド」の音)で表現してみます。
④先生の伴奏に合わせて自由に「ド」の音を弾いてみます。

と、文字にすると非常に分かりづらいのですが、もう少し具体的な話をすると、

この絵では、
・前の車が寝ていて…
・真ん中の車が怒っていて…
・後ろの車は困ったような、悲しいような顔をしています。

続いて、この内容をもとに、
「怒っている音ってどんな音かな?」「大きい音?小さい音?」
「悲しいときはどんな音かな?」…

と、こちらから問いかけをして、自由に単音で表現してもらいます。すると、子どもは楽しそうにピアノの「ド」の音を「こんな感じ!」と弾いてくれるのです。

他にも、この曲には題名に「クラクション」とあるので、「クラクションのような音」を考えて弾いてもらったりもします。

そして一つの音でもたくさんの音をイメージできたところで、最後に先生の伴奏に合わせて弾いてもらいます。

この時、音の大きさや、音色など、絵を見てイメージしたように音で表現し、先生が曲想を変化させて弾けば、それに合わせて上手く「アンサンブル」しながら弾いてもらったりもします。

レッスンの目的

すでにお気づきかもしれませんが、このレッスンの目的は、

曲に対して、
・たくさんの「イメージ」を膨らませること(=感受性を豊かにする)
・単音でも「ピアノからどんな音が鳴るのか」を実際に弾いて感じること(=表現の種類を増やす)

ということです。そして、これを積み重ねた結果、いずれ自分で曲を弾くようになった時にも、様々な音色の引き出しを持ってもらうことができるようになると考えています。

たくさんの「イメージ」を膨らませる

絵を見て想像力を膨らませ「イメージ」する。子どもはなんでも「想像すること」が大好きです。しかし、この感受性や想像力はなぜか歳が上がるつれて失われていく傾向にあります。

だからこそ、小さいうちから「イメージすること」に慣れておいて欲しいと考えています。実際に、私が尊敬するような師匠や音楽家も驚くほどたくさんの「イメージ」を音楽に対して持っています。その想像力の基礎をしっかりと身につけておいて欲しいと思います。

そして、そのイメージを言葉ではなく音で自由に表現する。「言葉」をまだ身につけていない小さいうちからこうした内容に取り組むからこそ、「言葉」と同じレベルで「音」を使って表現できるようになっていきます。

実際に音で表現する

音にはたくさんの種類があります。ありきたりな表現ですが、

明るい音、暗い音、キラキラした音、重い音、軽い音…

などなど「音ひとつ」とっても形容の仕方は様々です。

そして、この「音のイメージ」も成長するにつれてなんとなく窮屈になってしまいます。
その点、小さい時の方が何も恥ずかしがることもなく、より豊かにイメージを身につけていくことができるのです。当教室では、こうして小さいうちからピアノという楽器から色々な音が出るということを自然と知ってもらうよう心がけています。

まとめ

こうしたレッスンやトレーニングを毎週繰り返し行うことで、ピアノを弾くうえでも非常に大切な「感受性」や「創造性」が伸びていきます。
そして、この「感受性」や「創造性」は、ピアノ以外の場面でもその子の役に立つ「人間力」へと繋がっていきます。

次回は小さなお子さん向けレッスンのおまけ編として、まだ紹介していないレッスン内容についてご紹介します。

次の記事 → 3才から5才の小さなお子さま向けピアノレッスン③

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