来月、私もお世話になっている文京区の保育園にて演奏の依頼をいただいたので、声楽の方と一緒に「
私が初めて伴奏したのは中学校の時の合唱コンクール。「歌」の伴奏でした。
その時、周りの友達や先生に褒めてもらった思い出が私の「成功体験」として、私をピアノの道に進む原動力の一つになっています。
それ以来、私にとって歌の伴奏はとても大切なものであると同時に、ピアノを弾くことにおいて好きなことのひとつです。
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そして、今回久しぶりに声楽の伴奏の機会をいただき、今からとても楽しみです。ちょうどいい機会なので今回は、「声楽の伴奏」について少し記事にしてみたいと思います。
声楽が他の曲と最も違う点のとして「歌詞」があります。
声楽の伴奏をする際には、
そして、これが声楽の伴奏の難しくもあり楽しいところだなと、毎回感じています。
来月のコンサートで演奏する曲の中に木下牧子さん作曲の「
この曲は、全部で3番まであり、3番まで同じ伴奏形(繰り返し)で書かれています。
まずは歌詞を要約してみました。
【1番】〜この曲に登場する、「豚」についての紹介〜
こころはやさしく おしりはまるく
ほそいひとみをまばたいて
いつも鼻をならしていた~
【2番】〜暮らしが貧しく、希望もないという少し「悲しい豚」の様子〜
暮らしはひどくて希望もないが
しかしほほえみわすれずに
いつも歌をうたっていた~
【3番】〜豚に羽が生え空に飛んでいく「幸せそうな豚」の様子〜
ある晩背中に翼が生えた
白い翼を羽ばたいて
豚は空へ飛んで行った~
どの歌詞も木下牧子さんらしい、愛くるしくもユニークな「クスッ」をなる歌詞ですよね。
このように、この曲は3番まで全く同じメロディーと伴奏が繰り返されますが、書かれている歌詞が全て違います。
そうすると当然、弾き方(ペダルの使い方や強弱、
1番は。淡々とした雰囲気にするため、ペダルを使わずに弾く。(響きが少なくなります。)
2番は、悲しい豚の様子を表現するため、1番に比べ音量を落とし、ペダルを使いしっとりと弾く。
3番は、羽が生えて嬉しい豚の様子を表すため、1、2番よりもダイナミクス(音量)を大きくし、ペダルも使い弾く。
このように同じ伴奏であっても弾き方を変えることで、
「伴奏」というと、なんとなく「裏方」とか「サポート」みたいな意味に思いがちですが、実際には
今回の曲は、日本の曲で言葉もわかりやすかったですが、声楽曲は、当然日本語の他にもドイツ歌曲(リート)やイタリア歌曲などといったそれぞれの国の言語のものが存在します。
声楽の伴奏とひとことで言っても、そのためには、
・曲の言語の勉強
・歌詞の意味を理解しそれに合うピアノ演奏を工夫する
・歌い手の息遣いに合わせる
・私も歌いながら伴奏部分を弾けるようにする
など…「やらなければならないこと」が非常にたくさんあります。しかし、その分うまくいったときなど得るものもとても大きく、終わってしまうと大体いつも「声楽の伴奏をもっとやりたい!」
ちなみに、来月のコンサートでは声楽の伴奏に加え、
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