“絶対音感”
この言葉から、皆さんは何を想像しますか？

「ピアノを弾いています」と言うと、よく「絶対音感ある？」と聞かれます。

絶対音感は先天性の能力、と思っている方が多くいるように感じますが、実は私は、訓練により絶対音感を習得した方としか、今まで出会ったことがありません。

絶対音感は、幼少期から訓練を受けることで身に付けることが可能な能力なのです。

私はレッスンの際、必ず生徒さん達に耳を鍛える為の訓練を行なっています。 この訓練の内容はとても簡単なもので、生徒さん達は楽しんでくれている様子です。

訓練の内容を簡単にご紹介すると、私が即興で短いメロディーを伴奏付きで弾き歌いをして、それに続いて生徒さんにも真似をして歌ってもらう、というものです。

レッスンの終盤になってくると、「今日は訓練無し？」「先生、忘れていない？」と教えてくれる生徒さんもいるくらい、多くの生徒さんがこの訓練を楽しみにしている様子です。

レッスンを始めて半年も経たずに私が弾いた音を聴いて、その音を言い当てることができる生徒さんや、一年も経たずに、私が弾いたメロディーを正確に五線譜に書くことができる生徒さんもいます。

少しずつ両手で弾くことが出来るようになったり、譜読みが早くなってきたりする生徒さん達の姿を見ると、生徒さんたちの成長を間近で見守ることができる幸せを実感します。

はじめは小さい声の挨拶しかできなかった生徒さんの口から、「ありがとうございました！」と、元気な挨拶をしてもらった時には、思わず顔がほころんでしまいます。

引き続き、生徒さん達と楽しいレッスンを行なえることを楽しみにしています。