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表現豊かな演奏ができるようになるヒント

先日、生徒さんの楽譜を購入しにヤマハ銀座店さんに行きました。
そこでとある一冊の絵本が目にとまりました。
少し中を読んでみたのですが…当教室に通う生徒さん、
それからピアノを習っているたくさんの子ども達に読んでほしい!!!!
そう思い購入しました。

それがこちらの本。

音楽物語「わたし、ピアノすきかも♪」/文・曲:轟千尋 絵:たかきみや

「p」だから弱く弾く…「スタッカート」だから音をきる…
「アクセント」だからその音を強く弾く…
それだけではなくそれぞれの記号にいろんな表情があるのだということを小さなピアニストにも伝わるように大切なメッセージがたくさん書かれています。

楽譜に書かれている様々な記号。一口にフォルテやピアノ、スタッカートやアクセントといってもその曲に合う音、作曲家が求めているであろう音を生徒さんに伝えるのは
簡単なことではないと日々のレッスンで感じています。
レッスンでは生徒さんがイメージしやすいように様々な例えを用いて伝えます。

*小さなボールを弾ませているように軽いくポンポンとしたスタッカートで
*パンにまんべんなくバターを塗るように音と音をつなげて
*ごわごわした麻ではなくシルクのようにツルツルした滑らかなレガートで

実はこの言葉は、私の言葉ではなく私が学生時代に恩師の先生に言われた言葉です。
(指導する立場になり本当に全ての経験が生かされているなと感じています。)
レッスンの際には生徒さんに助けられることもしばしばです(笑)
曲の最初の音が沈んでいるように聞こえ、左右のバランスがうまく響いていないときに
「一番最初の右手の音を斜めに打鍵して弾いてみて」と伝えたところ、
イメージがしにくかったようでうまくいかず…何かわかりやすい例えはないかと考えていたら
生徒さんから「滑り台を滑るみたいに?」と言ってきくれ「それだ!」って思い
そのイメージを持って弾いてもらったところとても良い音で演奏することができました。

このような様々な例えがこの本にはいくつも書かれてあります。日々のレッスンのヒントになり、私自身もすごく色々なことを考えさせられる本当に素晴らしい本です。生徒さん自身が自分で読むことで何かを感じ、楽譜に書かれていることから様々なことを考えながらピアノを弾いてくれるようになったら嬉しいなと思います♪

レッスン室に置いておくので是非読んでくださいね。

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