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「日本クラシック音楽コンクール」の審査員をつとめて。

本日は、とあるご縁から「日本クラシック音楽コンクール」の審査員を務めさせて頂きました。

「日本クラシック音楽コンクール」は日本で初めて「自由曲制」を取り入れた審査を行なうコンクールです。

ピアノ部門以外にも管楽器、打楽器、弦楽器、声楽の各部門があります。

私は今回「ピアノ部門」の小学校低学年から大学、一般部門までの全60人ほどの審査をつとめさせて頂きました。

コンクール全体を通して感じたことは、

・どの参加者の方も曲に対して真剣に取り組み勉強をしているということ

・コンクールという一つの舞台に向けてしっかりと曲を仕上げていること

どちらも当たり前のことではあると思いますが、それと同時にとても素晴らしいことだと思いました。

そして、自由曲制ではあり弾く曲も十人十色ではありましたが、良いなと思う演奏に共通しているのは、やはり「音」ではないかなと思いました。

曲への理解や解釈、時代背景などももちろん大切です。

しかし、参加者全員が同じ会場、同じピアノで弾き、曲こそ違いましたがその中でどれだけ「良い音」で弾けるかが重要なのではないかと思いました。
一概に「良い音」と話していますが、それは「その曲に合う音」、「作曲家が求めていると思う音」のことです。
なので、「良い音」で演奏できるというのは、曲や作曲家についてそれだけ多くのことを理解している、ということと同じなのではないかと思います。

また、演奏の技術的にも広いホール全体に響き渡るような、ピアノがしっかりと鳴っている、豊かな音で演奏することもとても大切だと思いました。
私自身も、普段から広いホールをイメージして演奏することの大切さを、改めて考えることが出来ました。

今回、このようなコンクールの審査員というお仕事のお話を頂いた時、正直、大学を卒業して間もない私につとまるのだろうかという心配も正直ありました。
(やはり「コンクールの審査員」というと、ご年配の経験も豊富な先生方というイメージがとても強かったので…)

しかし、今日、コンクールの審査を通して参加者の方の素晴らしい演奏と音楽ををたくさん聴くことができ、指導者としてとても嬉しく光栄でした。
そして、ピアニストとしても私自身たくさん考えさせられることがあり、多くの刺激をもらったように感じます。

また、コンクールの審査員という貴重な経験を通してコンクールに出ることで得られる「素晴らしい体験」や「いい音楽(演奏)」の共通点も考えることができました。
私自身、これから指導者として、演奏者としてこの経験を生かしていきたいと思います。

最後になりましたが、ハートーンの生徒の皆さまでコンクールに興味のある方、出たいという方はいつでもお申し出ください。
コンクールを通して音楽的にも「人として」も成長できることは間違いありません。

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